Morihiro Musicについて

ビジネス社会の光と影を歌うシンガーソングライターの原点と軌跡

ことすべて軍の機密と飛行機造る金貸す書類はまこと簡単
(昭和19年 第一銀行神戸支店貸出業務を担当)

悲願凝りて千葉製鉄所いま海沿いに建ち上りをり一号高炉も
(昭和31年 川鉄世銀約款成立す)

避け得ざる現実をもて鞭打たるるごとき日よわれ五十三歳
(昭和46年 第一・勧業銀行合併)

本社ビル売られて事務所移りゆく荷物を纏む八月ま中
(昭和59年 日本軽金属本社ビル売却)

勤めより去りゆかむ日のわれにして業績はつひに祝福を拒む
(昭和60年 日本軽金属代表取締役会長退任)

森 隆太郎

小学生時代から曲作りをはじめたけれど、その後ミュージシャンとなることを見果てぬ夢と定めてビジネスの世界に進んだ自分に「ビジネス社会の光と影を歌うシンガーソングライター」というコンセプトをもたらしてくれたのは、亡くなった祖父の実家の書棚から見つけた「芥集」という短歌集だった。著者は祖父の親戚であるが自分はあいにく面識がない。まえがきには「生涯の大部分をビジネスの中で過して来たのだが、ビジネスの変転苦楽は、短歌の世界と次元が異るためかメモに残るものが少い。」とあるが、ビジネスシーンの一瞬のドラマを切り取った多くの作品を残している。

Morihiro
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